回答者のFLASHに関するコメントが記述されていたのが転載させていただきます。
A.FLASHは最悪だ。私は情報が欲しいのだ。動画を見るのなら映画館に行くかテレビを見る。
A.私は情報が欲しいのであって、アニメを見たい訳ではない。
A.せっかく情報を探しにきているのに、何故邪魔をするのだ。
と随分、酷い指摘をされている事がわかります。尚、回答者は579人にも及び、うち70%はマーケティングに関連していないユーザでした。FLASHを嫌いだというユーザは圧倒的に非マーケティング部門のユーザが多かった事も彼女は指摘しています。
尚、回線速度がいくら速くなってもこの現状は変わらない事を彼女は指摘しています。
年齢/性別での統計は
・働いていない75%の女性はFLASHは無い方が良いと回答
・マーケティング部以外の男性の81%がFLASHは無い方が良いと回答
・18〜24歳の若者の61%がFLASHは無い方が良いと回答
問題は何処にあるのでしょうか?それはインターネットという媒体をまだまだ理解しているユーザ/マーケティング部門が少ない事にある事でしょう。
以下、私の見解です。
まず、インターネットはコンシューマに情報をプッシュする媒体では無いという事です。反対にインターネットはコンシューマが好きな時に情報をプルする媒体なのです。
テレビやラジオはその反面、情報提供側から情報をコンシューマにプッシュする媒体です。
テレビやラジオ、雑誌では情報提供側が主導権を握っているのに対してインターネットではコンシューマが完全に情報を見るかどうかの主導権を握っているのです。
FLASHのイントロやムービーはコンセプトとしては、テレビ広告と同じプッシュ型の構想になります。情報提供側が情報を押している形になります。
その上、上記のFLASHに関するコメントを見ても解ると思いますが、インターネットは情報を探す為の媒体、ツールである事、目的を持って情報を探している事から、欲しい情報以外は受け付けない状態にある事が殆どです。
その反面、テレビやラジオでは情報を自分でコントロールができないため、コマーシャルを見せる事ができるのだと思います。
FLASHの扱いは気をつけるべきだという事でしょう。私自信、昔はFLASHオタクで、私のFLASHだけで作ったサイトがマクロメディア社のサイト of the weekに上げられた事もありました。でも今はFLASHは本当に必要な処だけ(商品のデモや動画でないと説明できないコンセプトを表現する際)に使うようにしています。
毎度、お客様にも言っておりますが、インターネットでお客さんが欲しいのは情報です。
あなたが良く訪れるサイトはFLASHばかりのサイトですか?違いますよね。情報が盛りだくさんのサイトですよね?それなのに何故あなたは自分の会社のサイトをFlashだらけにしたいのですか?自分が訪れないサイトに何故他の人が訪れると思われますか?
と良くお客様にFLASHを多用したいと言われる時に答えます。皆さんもFLASHを多用する事を考えられているのでしたら、上記の質問を思い出してください。
参照元:80% of Consumers Hate Flash Intros
統計情報の情報源:http://emediaweb.com/surveys/shp20031023/survey.html
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